2018年2月下旬、台湾で「トイレットペーパー騒動」が発生しました。

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●出来事の説明
2月22日に「紙の国際価格が値上がりしたが、国内の業者は値上げしません」というニュースが出ました。
しかし、翌23日の正午近くには、大潤發(台湾の量販店のひとつ)がトイレットペーパーの価格を10~30%値上げすることを決めた、というニュースが流れました。

その後ネットでの議論を通じて、このニュースは拡散し続け、
民衆の心理不安が煽られ、その後大量の買い占め行動が始まりました。

そこで公正取引委員会は、5社の大口販売業者と3社の生産元を呼び、
《公平交易法》第14条の企業連合(禁止行為)に抵触しないか聴き取り調査を行いました。
そして、政府は3月中の値上げをストップすることを発表し、
公正取引委員会も、企業連合禁止の規定に違反した業者に対しては
公平交易法に基づいて処分することを発表しました。

●この出来事からみられる台湾人の特徴
1. 「口コミ」経済
台湾では口コミはとても有効な販売モデルです。
なぜなら、台湾人は人の噂の影響を受けて行動しやすいからです。
たとえば、人気ラーメン店「一蘭」が台湾に進出した際、毎日長い行列ができ、
1杯のラーメンを食べるために炎天の中2~3時間も並ぶことも厭わない人がたくさんいました。
しかし日本の一蘭では、ここまですごい行列になったことはありません。
この出来事から、台湾人は日本人よりも口コミの影響を受けやすいと私は感じました。

2. 値上がり時の買い占め行動
日本人は社会の判断に従いやすいので、物が値上がりしても比較的受け入れる傾向にあります。
しかし台湾人は、損をしないか、自分の日常生活に影響が及ばないかをとても気にします。
(たとえば、台湾のニュースでは毎週日曜日に、ガソリンの値段の変動が報道されます)
なので、物の値上がりのニュースが流れると、
台湾人は少しでも支出を減らすために、時間を削ってでも買い占め行動に走りやすいです。
一方で日本人は、このような値上がり時に特別に買い物をする人はそこまで多くないです。

そのため私は、台湾人は「買い物」に対して理性を保つのが少し弱いと思います。
今回の「トイレットペーパー騒動」が日常生活に大きな影響を与えないことを願っています。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。それでは!

 

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2018年2月底在台灣發生「衛生紙之亂」。

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●介紹發生的事
2月22日有媒體出現報導,指出國際紙漿價格上掦,國內紙業廠商不敢隨便調漲。
可是23日接近中午多家電子報陸續透露漲價的新聞,
都提到大潤發接獲各家用衛生紙大廠的正式通知,
衛生紙價格確定將調漲1到3成。

透過網路討論,消息持續擴散,
造成民眾恐慌心理,然後開始大量購買囤貨。

於是公平交易委員會已經請來5大量販業者與3家廠商「喝咖啡」,
(「喝咖啡」:找對方了解事情的原委和討論解決的方法)
調查是否有觸犯《公平交易法》第14條所稱的聯合行為。
目前政府宣布暫停3月中的調漲,而且公平會也已經主動調查,
如果業者有違反聯合行為禁制規定,就會用公平交易法處分。

●從這件事看出了台灣人的特色
1. 耳語經濟
在台灣耳語經濟是一種非常好的銷售模式,
因為台灣人很容易受到謠言的推波助瀾,就會開始一窩蜂地去做同樣的事,
例如,一蘭拉麵剛開始進軍台灣市場的時候,每天都大排長龍,
台灣人可以為了一碗傳說中的拉麵,在大太陽下排隊兩三個小時。
可是在日本一蘭拉麵並沒有那麼誇張的排隊人潮,
所以我覺得台灣人比日本人更容易受到耳語經濟的影響。

2. 漲價時候的囤貨
日本人比較容易接受漲價,是因為他們容易遵循社會決定的事情。
可是台灣人很在乎會不會吃虧,或者影響到自己的日常生活的權益。
(例如:台灣的媒體每個禮拜天都會報導汽油的價格變動。)
所以當有漲價的消息出來的時候,
台灣人會為了想減少一點開支,而特地花時間去購買、囤貨。
但是日本人不會為了這樣的事特地去購買。

所以我覺得台灣人對於「購買」比較不理性。
希望這件事對我的日常生活不會有太大的影響。


謝謝大家看完這次的文章。下次見!

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